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【完全ガイド】HubSpot CMSに問い合わせフォームを設置し、営業活用まで自動化する方法

目次

企業のWebサイトにおける「問い合わせフォーム」や「資料請求フォーム」は、単なる入力口ではなく、ビジネスチャンスの入口です。特にHubSpot CMSを活用する企業にとって、フォーム送信の瞬間から「見込み客の管理」「サンクスメール」「資料提供」「営業リストへの振り分け」までを一気通貫で自動化できるのは、大きな強みとなります。

この記事では、HubSpot CMS上で構築したページにフォームを設置し、問い合わせ対応やマーケティング施策を最大限に活用するための実務的な設定方法を、段階ごとにわかりやすく解説していきます。

フォーム作成とページへの設置(コード不要で完結)

まず最初のステップは、HubSpotフォームツールを使って、問い合わせフォームを作成することです。これはノーコードで直感的に構築可能で、業務担当者やWeb制作会社でなくても短時間で完了できます。

作成画面では、氏名、メールアドレス、会社名などの基本項目に加え、「どのサービスに興味があるか」などの選択項目も自由に追加可能。セールスやマーケティングで活用するための情報を、必要なだけ組み込めます。

フォームを作成したら、HubSpotで制作したCMSページのエディタを開き、「フォーム」モジュールをドラッグ&ドロップで配置。数クリックでフォームが設置されたページが完成します。HTMLコードの編集は不要。あらかじめテンプレートで作成したランディングページにも同じように追加できます。

また、埋め込みコードを生成して、WordPressなど外部サイトへの配置も可能です。フォーム単位でコードを発行できるため、自社メディアやキャンペーンLPにも活用できます。

 

問い合わせ通知メールの設定方法(社内通知)

フォームが設置できたら、次にやるべきは問い合わせ内容を社内の関係者に即時通知することです。

HubSpotフォームには「通知先設定」機能があり、問い合わせの都度、指定した担当者のメールアドレスに通知を送れます。管理画面から送信先のユーザーやチームを選ぶだけで設定完了。フォームの送信内容(すべての入力値)が自動的にメールに記載され、抜け漏れのない対応につながります。

例えば、営業チームに通知が届くように設定すれば、入力直後に担当者がフォローを開始でき、反応速度が格段に上がります。

 顧客へのサンクスメールと資料リンクの送付

問い合わせをしてくれた顧客には、即座に自動返信のサンクスメールを送りましょう。これは、信頼性の担保・ブランド体験の起点として非常に重要です。

HubSpotでは、フォーム送信直後に自動でお礼メールを送る設定ができます。しかも、そのメール本文にPDF資料のダウンロードリンクを差し込めるため、資料請求フォームとしても機能します。

【手順は以下の通】

1.事前にPDFファイルをHubSpotのファイルマネージャにアップロード

2.発行されたURLを、サンクスメール本文内にリンクとして設定

3.自動返信メールのテンプレートを作成し、フォーム送信後のアクションで呼び出す

これにより「フォーム送信 → サンクスメール → 資料提供」の一連のフローが完全自動化され、人的対応の工数を削減しつつ、顧客満足度も高められます。

 

入力内容によるセグメント分けとリスト化

問い合わせ内容を後の営業やマーケティング活動に活かすには、コンタクト(顧客)を自動で分類(セグメント)しておくことが不可欠です。

【HubSpotには「リスト機能」があり、以下のような分類が可能です】

  • 送信されたフォームごとのリスト
  • 「業種」「従業員数」「関心サービス」などの入力項目に基づく動的リスト
  • 過去にPDF資料を請求したユーザー一覧
  • 「今すぐ資料が欲しい」と回答したリードのリスト

この分類は、いわゆる“見込み度の高いリード”を浮かび上がらせるのに非常に役立ちます。

ワークフローによるフォロー施策と営業連携の自動化

HubSpotの真骨頂がここです。

「フォーム送信 → タグ付け → 担当者割り当て → 次アクション自動通知」までをワークフローで自動化できます。

これにより、以下のようなプロセスが可能になります、

  • サービスごとのフォームを送った顧客に、それぞれ専用のサンクスメールを送る
  • 「BtoB製品希望」と入力した顧客には、営業チームBへ通知
  • 「購買意欲が高い」と判断された場合、即座にフォロータスクを発行
  • そのタスクが期限切れになったらマネージャーにリマインド通知

こうした処理を視覚的なフロー図で作成できるのが、HubSpotのワークフロー機能です。マーケティングHubとSalesHubの連携により、営業活動の効率は飛躍的に向上します。

よくある落とし穴とベストプラクティス

メールが届かない?

サンクスメールは「マーケティングメール」として事前に公開(有効化)しておく必要があります。下書き状態では送信されません。

社内通知が煩雑になる?

通知はチーム単位でまとめて設定する、またはSlack連携なども視野に。

リストが増えすぎて管理が煩雑に?

リストの命名規則を明確にしておき、「フォーム種別_業種」などの命名を徹底。

まとめ:フォーム設置は“入り口”ではなく“営業武器”になる

HubSpot CMSとフォーム、そしてマーケティング・営業連携の機能を組み合わせれば、ただの入力欄だった問い合わせフォームが「営業チャンスを逃さない武器」になります。

フォームは、設置して終わりではありません。その後の自動通知・サンクスメール・資料提供・顧客分類・ワークフロー化まで、HubSpotは全体を1つの仕組みで支えられるのです。

導入コスト以上の価値を出すには、フォームからの「初回接点」にどれだけの施策を仕込めるかが重要です。HubSpotをお使いの方は、ぜひこの仕組みを自社に取り入れて、マーケティングと営業を滑らかにつなげてください。

ご希望があれば、こちらの内容をスライド形式、ホワイトペーパー形式、またはHubSpot LPテンプレートに最適化した内容でご提供可能です。お気軽にご依頼ください。